emersed anubias

~アヌビアスの水上栽培、実生の道~

アヌビアス種子獲得の道程その03 実践・種子採取編

 

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この記事の内容は不正確なので参考にしないでください。
正しい情報がわかり次第、書き直す予定です。

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7月11日に授粉した花が受精に成功したようで、結実し、種子を採ることができました。

種子採取株:Anubias hastifolia(アヌビアス ハスティフォリア 迷彩 2008)
開花日:2015/07/10
授粉日:2015/07/11
種子採取日:2015/09/04
授粉に使用した花粉:同株のもの
花粉採取日:2015/05/02(冷凍保存)
採取種子数:200~300個(うち状態良好種子数:13個)

授粉時のデータについてはこちらのエントリー『授粉作業、備忘録01』をご覧ください。

 

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採取日当日の様子。
ボロボロになりました。

 

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果実。
こちらの面は授粉出来た面です。
裏面は授粉時に雌しべまで筆が届かず、花粉を付けられなかったので、雌しべの形のまま残っていました。
この状態では無臭でしたが、潰すとほのかにベリー系の香りがします。
潰してから水に投入してかき混ぜ、果実の残滓を取り除きました。

 

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採取した種子の中で最大のものです。
サイズは3mm弱。
他の種子は黒褐色~褐色交じりの白でしたが、この種子だけは純白でした。

 

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こちらはおそらく発達不良の種子。
あまり膨らみを感じることができません。
2mm弱。
採取できた種子のほとんどがこの状態でした。

 

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膨らみのある状態良好そうな種子(13粒)

 

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状態不良そうな種子(数百粒)

発芽能力があるかわかりませんが、どちらの種子もこのまま水に浸けて発芽を待ちます。

 

以下に種子が少なかったことと種子の発達が悪かったことについて考えられる原因を列記してみます。

・授粉に同株の花粉を使用したこと(アヌビアスの生理的な問題)
アヌビアスは同じ株の花粉を受粉すると結実しなかったり、種子の形成数が少なくなったりということがあるようです。
アヌビアスには自家受粉を防ぐために雌雄異熟という性質がありますが、さらに自家不和合性のような性質も併せ持っているのかもしれません。

・花が発達不良で、雌しべの数が少なかった(栽培技術の問題)
通常の半数程度の雌しべしか形成されず、発達不良の花でした。

・株のいじりすぎ(栽培技術の問題)
授粉後に肥料を替えたり、植え替えをしたりしました。
このような落ち着かない状況では種子の発達以外のところにエネルギーを使ってしまったのかもしれません。

・花粉の状態不良の可能性(花粉の取り扱いの問題)
家庭用の冷凍庫ですので、よく開け閉めします。
温度変化で花粉が劣化した可能性もあります。
また解凍時に劣化した可能性もあります。

・そもそも授粉出来た柱頭数が少なかった(授粉時の問題)
花粉の量が不足したり、裏側の柱頭まで筆が届かなかったりで、授粉出来た柱頭は全体の半数にも満たなかったです。